from Circuit     
 2019年6月23日(日) 筑波で全日本ロードレース第4戦を観戦
       
 8:00 出発

 今年関東地方では、例年より1日早く6月7日に梅雨入りしました。

 6月9日(日)はツーリングの予定でしたが、梅雨入りの雨で中止。
 先週15日(土)は筑波サーキットで練習走行の予約を入れてありましたが、やはり雨でくじけました。 (ーー;)
 昨日の土曜日はやっぱり雨でした。 毎週毎週、よく降りますね。
 
 今日の日曜日も微妙な天気ですが、筑波サーキットで全日本ロードレース選手権が開催されています。
 今シーズンはまだ全日本のレースは見に行っていないので、観戦に行くことにしました。

 天気が良ければ、渋滞回避のためバイクで行こうと思ってたんですけど、天気が微妙なのでハイエースで。

 それでは、社宅近くのコインパーキングを出発します。
 
 9:32 筑波サーキットに到着
 
 社宅を出発して、ハイエースの中で朝ご飯を食べながら、一般道で筑波サーキットまでやってきました。

 筑波サーキットでは、レースが行われるコース2000の最終コーナー裏にある普段はジムカーナが行われている場所に誘導されて。
 駐車料金1,000円を払ってハイエースを駐めます。


 今週末の全日本ロードレース選手権は、JSB1000は未開催。
 MFJカップ(JP250)とJ-GP3、J-GP2とST600の4クラスが開催されます。
 各レースとも、今回は2レース制。
 土曜日に予選と第1レース。 日曜日の今日は第2レースが行われます。

 9:37 当日券で

 駐車場からサーキットに向かう途中にチケット売り場があるので、入場券を購入。

 筑波サーキットの場合、入場券=PADOCK PASS の形で売ってます。

 日曜日の当日券は 4,000円で、2日間通しの前売り券が 3,500円。
 なので、日曜日にレース観戦をするのであれば、2日とも来なくても前売り券を購入した方がお得です。
 けど、自分の場合は筑波会員割引で半額の 2,000円になるので、当日券がお得。(^_^)v

 9:47 ST1000

 コース上では、来年から正式カテゴリーとなる ST1000の予選(?)が行われています。
 今回はお披露目として エキシビション レースが行われます。

 ST1000は、2019年一杯で無くなるJ-GP2に変わってできるクラスです。

 J-GP2は600ccの排気量のエンジンを使ってますが、世界選手権のMoto2が2019年からCBR600の600ccのエンジンからTRIUMPH の3気筒 765ccのエンジンになっちゃた影響かな。
 4気筒600ccのエンジンも最近新しく発売しているのは YAMAHA だけだし。
 自分が乗っている CBR600RR はサーキット モデルはまだ毎年販売しているけど、街乗りモデルは2015年に生産終了になってるんですよね。
 時代は600ccじゃないみたい・・・。 (-_-;)
 9:59 メーカーブース

 チケットを買って、サーキットの中に入りました。

 メインスタンド裏には、各メーカが規模は小さいですがブースを出店しています。
 「んっ? SUZUKI のブースは無いのね。」

 場所が狭い筑波サーキットじゃ、メーカさんはあまり積極的じゃ無いのかな。
 まあ、関東だったら、ツインリンク モテギでも全日本のレースはあるからね。

 10:05 レジェンドライダー

 メーカ ブースの脇では、ステージ。

 レジェンド ライダー達のトークショーが行われていました。

 左側から進行役で川島健三郎さん、続いて元YAMAHAのワークスライダーだったしゃけさん こと河崎さん、元Kawasakiワークスライダーの清原さん、元SUZUKIのワークスライダの水谷さん、そして元HONDAワークスライダーの八代さんなどそうそうたるメンバーがそろっています。

 彼らは、自分がバイクに乗り始めたころ、サーキットをガンガン走ってた連中で、懐かしいですね。
 10:25 MFJ CUP決勝

 10時を過ぎた頃から、レース進行が始まりました。

 まずはメイン スタンドでレース観戦することにします。

 今日、最初のレースはMFJ CUP。
 MFJ CUPは 地方選手権のJP250クラスのステップアップ分野として、全日本ロードレース選手権に併催となります。(って良くわからないよね。)

 バイクは市販車(街乗り)ベース、HONDAならCBR250RRとかYAMAHAならYZF-R25とかKawasakiならNinja250とかの2気筒250ccまでで争われます。
 (SUZUKI は GSX250Rって言うのがあるんですが、このレースにエントリーしていませんでしたね)

 10:52 ダンロップ スタンドへ

 MFJ CUP のレースが終わったので、メインスタンドから移動します。

 向かったのはコース外周のダンロップコーナ外側にあるダンロップ スタンド。
 ダンロップ スタンドだと、第1ヘアピンの進入から、ダンロップ コーナー、アジアコーナーの立ち上がりまでを見ることができます。

 11:12 J-GP3決勝

 ダンロップ スタンドに座ると、しばらくしてJ-GP3の決勝が始まりました。

 手前の金網ですが、肉眼で観戦している分にはあまり気にならないんですが、コンデジで写すと障害物になっちゃいますね。
 今日は一眼レフのデジカメを持ってきてないので、ズームもこれくらいが一杯で、写真にすると厳しいものがありますが、ご了承下さい。
 
 さて、J-GP3ですが、これは単気筒の250ccのバイクで争われます。
 先ほどのJP250と大きく違うところは、このJ-GP3で使われているバイクはレース専用車。 街乗りはできません。
 レース専用にそぎ落とされた車両重量は80kg台と、JP250のバイクと比べると桁違いに軽いです。
 カブより軽い。
 11:12 ダンロップ〜アジア コーナ

 バイクは右コーナーのダンロップ コーナーを立ち上がって、切り返してすぐに左コーナーのアジア コーナーに。
 この切り返しのスピードも半端じゃなく速い。

 でも、金網邪魔ですね。(笑)

 
 このJ-GP3のバイクは、国内だと供給しているのは HONDA だけ、世界だと KTM も販売しています。
 けど、2019年は全日本でKTMのユーザーは居ないみたいです。
 ちなみにHONDAのJ-GP3のバイクは NSF250R って名前ですが、お値段145万円くらい。(税込み) と、お高いです。(汗)
 11:31 J-GP3は

 J-GP3のレースが終了しました。

 優勝したのは#36の長谷川選手。 最近全日本のレースからすっかり離れちゃっているので、名前も顔もわかりません・・・。 ( ̄。 ̄;)

 このJ-GP3 も将来的に J-GP2と同じ様に廃止されて、JP250に一本化されるんじゃないか。ってウワサもあります。

 けど、個人的な意見としてはJ-GP3 は是非とも残って欲しいクラスです。
 って言うのは、さっきも書いたけど J-GP3のHONDA NSF250R が車両重量80kg台で、レース レギュレーションではライダーを含めた総重量で145kg以上。 対してJP250のレースレギュレーションで年度によって違ったりするけど 2018年だとライダーを含めて総重量で200kg以上となっていました。
  55kgも差があるんですよね。
 この軽さからもたらされる各コーナーでの切れっ切れの走りはレース専用車ならではのものです。
 そして、ユースクラスを含め、体が出来上がっていない14歳から参加できるクラスとしては、この軽さは絶対に残して欲しいなぁと思います。
 12:01 ST1000

 来年からはじまるST1000クラスのエキシビション レースが始まりました。

 今回はエキシビションと言うことで、出走は6台のみとちと寂しい。

 ST1000 は読んで字のごとく、1000ccのバイクのカテゴリです。
 現在 1000ccのバイクのカテゴリーとしてJSB1000 があります。
 JSB1000 は、各バイクメーカーがバリバリ顔を出していて、タイヤもワンメイクではなく色々なタイヤ メーカーが供給しており、WSB(ワールド スーパー バイク選手権)とも異なる、日本特有のカテゴリーになっています。

 一方、マレーシア、オーストラリア、タイ、日本、韓国などの国々で行われるアジア ロードレース選手権があり、2019年からASB1000クラスが新設されましたが、ST1000はそれに準じています。
 12:02 ST1000は

 今回の ST1000 にはインター(昔の国際A級)のライダーも走っています。
 エキシビションと言っても、結構マジです。
 でも、市販車ベースのバイクは重たそうです。

 JSB1000クラスは2014年からだったかな。
 確かそれ以降、筑波サーキットでは開催されていません。
 未開催の理由は明確にはされていませんが、筑波サーキットの安全性(コース オフ エリアが狭くて転倒の際に安全性が十分確保できていないため)も理由の一つだったような記憶があります。
 来年からはじまるこのST1000は開催されるんでしょうかね。

 ST1000は、JSB1000より改造範囲が少なくタイヤはDUNLOP のワンメイクで、コストが低く抑えられる様に設定されています。
 多くのプライベーターが参加して、ライダーのテクニックが争われるクラスを目指しているようです。 

 12:24 コースを見ると

 ST1000 のエキシビション レースが終わったので、観戦場所を移動します。

 コースが開放されたので、ダンロップ スタンドからS字を横切ってピットに向かいます。

 普段走っているコースをS字から1ヘアピン側を眺めると、こんな感じ。

 バイクで走っていると、路面のアンジュレーションやカントなどあまりよくわかりませんが、歩いてみると、特に1ヘアピンのカントなんて、とってもありますね。
 ここから見るとちょっとした壁です。

 以前、コースを1周歩きましたが、練習走行の前に、また歩いた方がいいんでしょうね。
 12:26 真剣だ

 「ちっちゃっ。」

 パドックには、午後行われる模擬レースに参加するちびっ子のポケバイが勢ぞろい。

 ミーティングが行われていますが、周囲を取り巻く保護者のお父さんたちがちびっ子以上に真剣に話を聞いています。(笑)
 
 12:35 ピット ウォークです

 午後からのレースの合間にピット ウォーク & コース ウォークです。

 JSB1000クラスが開催されず、メーカ直系のワークスが居ないので、RQさんは少なめ、おじさん的には寂しいですが・・・。
 
 そんな中でHONDA系の有力チームのMUSASHI HARC pro のRQさんをサービス ショットでちょこっと載せておきますね。(笑)
 (視線、ありがとうございます)
 
 12:35 知り合いかな?

 知り合いが居たのか知れんけど、右の女の子が手を振って挨拶してますが、その人なつこそうな姿勢がちょっとおばちゃんぽい。(笑)
 ちょっと、親近感が湧きますね。
 13:13 予想以上の人

 ピット ウォークの時はコースも解放されてます。

 ピットが狭い筑波なので、コース脇のピット ウオール近くにもバイクを展示。

 天気が悪いですが、予想以上にたくさんの人、ホームストレートは人がいっぱい。

 ピット ウォークは13時20分まで、ボチボチ終わりになります。

 14:25 J-GP2

 ピット ウォークが終わり、その後はさっきのポケバイ模擬レース。
 (昼寝してました。)(汗)

 その後は、J-GP2クラスの決勝がスタートしました。

 J-GP2クラスのバイクは、国内4メーカの四気筒600ccエンジンを積んだバイクです。
 フレームは街乗りバイクのとは違い、基本レース専用設計。

 車両重量が148kg以上でライダーと合わせた総重量が220kg以上って言うのがレギュレーション。

 同じ排気量の市販車ベースのST600の車両重量が158kgで10kg違いだけども、レース専用に作られた車体でのコーナーリングはやっぱり切れが違いますね。

 14:45 J-GP2は

 J-GP2のレース終了。

 優勝したのは、先ほどピット ウォークで写っていた MUSASHI HARCproの#634 名越選手でした。

 前にも書きましたが、軽量級のJ-GP3の車体重量が80kg台、これに対してST1000はまだ詳細が決まっていませんが、同じ排気量のJSB1000だと165kg以上、当然ST1000の方が重くなります。
 J-GP2が無くなるとJ-GP3とJSB1000との重量差は倍半分と大きくなってしまいます。
 そうするとJ-GP3でスタートした若手のライダーが、いきなりST1000にステップアップするのは、とっても難しくなることが予想されます。
 そう言った意味でも、このくらいの中量クラスは残さなきゃいけないんじゃないかなぁ〜。って、レースを観ていて思う次第です。

 昔の2スト250ccのTZやRSの様に、4ストなので2気筒500ccのレーサーをメーカーが製造して、レースをやれば楽しそうだと思うのは、自分だけでしょうね。(ーー;)
 15:20 ST600

 J-GP2のレースが終わり、今日最後のレース ST600クラスの決勝が始まりました。
 ST600クラスはフルグリッドの30台で、1ヘアピンの入口は大混雑。

 今年一杯でJ-GP2クラスが廃止になると言うことで、J-GP2クラスのエントリ台数は11台に減少。 多くのライダーがST600に流れてきました。
 その結果 ST600クラスのエントリー台数は43台と大幅に増えました。
 そのため、予選は2つに分けられ、久しぶりに予選落ちが発生するクラスになっちゃいました。
 15:21 あーっ!

 1周目が終わり2周目、1ヘアピンの入口で#54MOTO BUMの荒川選手に後続のバイクが追突。
 その勢いで、荒川選手は転倒。 リタイヤとなってしまいました。

 去年、ナショナルクラスの地方戦では負け無しの荒川選手でしたが、流石に全日本のインタークラスは厳しいですね。

 ちなみに、1ヘアピンで観ていた感じ、後続のバイクのフロントが切れ込んで半分転倒しそうな感じで追突。 荒川選手は転倒させられちゃいましたが、後ろで追突したバイクは追突した衝撃で、上手いこと立て直して、そのままレース続行してましたよ。

 15:40 ST600クラスは

 ST600クラスのレースが終了しました。

 優勝したのは、去年のチャンピオン #1の岡本選手でした。

 さて、このST600クラスですが、バイクは市販車ベースの車両です。
 2019年現在、ST600用車両で実際に市販されているのは YAMAHAのYZF-R6のみ、HONDAとKawasaki は以前市販していましたが、今はレースモデル専用モデルのみの販売になってます。。
 これは、ヨーロッパの排ガス規制のユーロ5(だったと思う)により、HONDAとKawasakiがそれに対応したバイクを開発・販売していないため、街乗りモデルの販売を終了してしまった様です。
 現在、世界選手権ではWSS600、アジア選手権ではSS600と市販車ベースのレースカテゴリーがあるんですけどね。
 このST600クラスは将来的にST1000に集約されちゃうのかな?
 自分がST600ベースのCBR600RRを乗っていることから、今後の動向が気になるところです。
 15:49 レース終了

 今日のレースが全部終わったので、帰ります。

 今回の記事は、レースのレポじゃなくて、なんかマニアックな長文になっちゃいましたね。 <(_ _)>

 ただ、これから2〜3年の全日本ロードレースの動向にはちょっと注目かな。と思ってます。
 トップカテゴリーのJSB1000については、各メーカがバックにあるのでこのままでしょう。
 ST600については、どうなるかな。 メーカが新しいバイクを開発・販売していかないので、魅力がだんだん無くなっていくでしょうね。
 J-GP3は無くならないで欲しいけど、アジアロードレース選手権がJP250に似た市販車250ccのレースなので、それに集約されちゃうのかな。
 なんて、思いつつ、中量級クラスは、先に書いた様に、2気筒500ccの市販レーサによるレースにならないかなぁ〜。なんて。
 昔の原田哲也選手やカルロス ラバード選手の様な中量級クラスの職人の様なライダーのライディングが見てみたいですねぇ。と思っているのは自分だけでしょうか。
 17:33 社宅に帰着 

 筑波サーキットからの帰路も一般道で。

 週末夕方、東京方面に向かう常磐道は混みますからね。

 筑波からは1時間半ほどで葛飾金町の社宅に帰着しました。

 今日は途中一瞬だけポツっときましたが、降られずにすみました。

 
 レース観戦の途中、MOTO BUM に居た清水メカに挨拶に行ったのですが、来週は鈴鹿サーキットでアジア ロードレース選手権が開催されるとのこと。
 そう言えば、アジア ロードレース選手権を観戦したことがありませんでした。
 来週、時間が取れれば、観戦に行こうかな。

(おわり)