納沙布岬までくる。 | |||
2021年11月13日(土) お昼に納沙布岬。【岬の駅】 |
11:56 くっきり納沙布岬 今日は納沙布岬にやってきました。 納沙布岬には過去2回訪れています。 1回目は、2003年8月にツーリングで訪れています。 そのときは まだデジカメが走り始めで、納沙布岬に到着したときにはバッテリー切れで写真に残すことが出来ませんでした。 2回目は、一昨年の2019年8月、これもツーリングで。 この時は、雨と霧で・・・・。 写真は残念な結果に。 (-_-;) 今回、リベンジと言うことで3回目の訪問。 天気バッチリです。 空の青さが怖いほど。 |
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11:56 (一般の日本人が行ける)日本最東端 水平線近くに薄く見えている茶色い部分は歯舞群島の一つ水晶島かな。 歯舞群島と言っても、歯舞島と言う名前の島はありません。 水晶島は納沙布岬の沖約7kmの距離にあります。 ご存じの様に、択捉島、国後島、色丹島および歯舞群島)は現在ロシアによる実効支配下にあります。 そのため、納沙布岬が一般の日本人が行くことの出来る日本最東端となっています。 話は、このページで書けるほど単純じゃありませんが、第二次世界大戦の終結直前の8月9日、ソビエトは日ソ中立条約を破り、対日宣戦布告、南樺太に侵攻を始めます。 その数日後8月15日に日本ではポツダム宣言を受諾し日本の降伏が国民に公表され終戦の日とされています。 その後、ソビエトは8月中に樺太と択捉島を占領。 9月1日には色丹島、9月2日に国後島を占領。 9月3日には歯舞群島に上陸しています。 |
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11:58 自分を入れて 記念(証拠)に自分を入れて、写真を撮る。 9月2日に日本国は連合国との間で、降伏文章(休戦協定)に調印されました。 ので、そのため、ソビエトは実質的に降伏文章に調印された9月初旬まで侵攻した領土をソビエトの領土として主張しています。 実際には北海道の北部も、ソビエトの領地として主張したそうですが。 日本では一般的に終戦の日は8月15日とされていますが、世界的(連合国側)の見解は9月2日と言うのが一般的な様です。 この半月の差が、日本とロシアの領土主張の一番の違いとなっている様です。 逆の見方をすると、休戦協定に調印するまでの間に、ソビエトは領土主張をするために、いかに侵攻出来るかを企てたと言えるのかな。 |
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2019年8月15日 15:42 2年前は 2年前の写真と比べてみた。 これだと、わずか7km先にロシアが実効支配をしている島があるとは想像もできませんね。 自分たち日本人は8月15日に玉音放送により、日本が降伏したことを国民に公表され戦争が終わったと認識していますが、8月15日にスパッと戦争が終結した訳ではなく、しばらくは局地的な争いは続いていたんですね。 |
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12:00 うっすら国後島 写真中央部、水平線上にうっすら見えるのは、たぶん国後島。 最高峰は標高 1,772mもあるらしい。 ので、ここ(納沙布岬)からでも見ることができます。 日本からすれば四島は北方領土ですが、旧ソビエトからしたら南方領土です。 冷戦時代を含めて、ロシアのウラジオストックから出航したロシア軍がアメリカ方面に向けて東に向けて太平洋に出る場合、通過するのが北方四島。 オホーツク海は真冬には流氷に被われるため、可能な限り南側の航路を確保しておく必要があります。 そのため特に国後島や択捉島がソビエトの領土である必要があったと考えます。 ソビエトからすれば軍事的な要所なので、今後も返還は難しいと個人的には思っています。 |
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12:03 最東端の食堂 さて、話が固くなったので、戻そう。(笑) 日本最東端の食堂、”鈴木食堂”。 看板にも書いてある様、”さんま丼”はここで生まれたらしい。 ツーリング マップルにも出ていて、バイク乗りであれば訪れたい食堂の一つ。 これまで入ったことがなかったので、今回入ってみようと来てみたら・・・・。 「閉まってましたぁ~。」 (ToT) 冬期はクローズなんだって。 「まだ、11月の初旬だぞ!」 (十分寒いけど) |
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12:09 岬の駅 鈴木食堂が閉まっていたので、周辺をうろついてみた。 日本最東端から2番目(たぶん)の食堂、”岬の駅”。 開いているね。 お客さんはいないけど。 鈴木食堂が開く春までは待てないので、入ってみることにします。 |
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12:16 注文は 注文したのは、鈴木食堂で食べ損ねた”さんま丼”。 旬の時期は生のさんまを使っているようですが、今は冷凍の解凍。 潔く書いてありました。(笑) サービスで、カニのみそ汁付き。 |
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12:16 さんま丼は さんま丼は、お刺身のさんまに薬味の長ネギ、醤油ベースの甘いタレがかかっています。 それでは、「いただきます!」 うん、美味しい。 この甘いタレは、お隣の鈴木食堂も同じ感じなのかな。 個人的には、ショウガ醤油の方が良いかな。 |
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12:26 器はね 器が発泡スチロール製なのは、新型コロナウイルス感染症対策だそうな。 まあ、使い捨てなら安心ですけどね。 ちょっと味気ないかな。 「ご馳走様でした。」 「美味しかったです。」 |
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12:39 もう一枚 駐車場に駐めてあったクルマが居なくなり灯台をバックに写真が撮れるようになったので、自分を入れてもう一枚。 景観的には、先々週訪れた襟裳岬の方が見応えがありましたが、歴史的な見地を含め目の前に見える島がロシアの実効支配地だと思うと、それはそれで感慨深いものがあります。 (実質的に)日本で一番近い国境ですよね。 パスポートを持っていても、訪れることはできないけど。 |
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12:47 四島のかけ橋 北方領土の返還を祈念したシンボル像の”四島のかけ橋”。 高さが13mほどあるそうで、結構デカいです。 オフシーズンと言うこともあって、人もほとんど居なくて貸切状態。 気分が良いです。 それでは、納沙布岬も大体うろうろしたので、帰ることにしましょう。 |
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12:50 帰路に付く これで北海道の四端も制覇したので、ほぼ満足。 今回は仕事で訪れましたが、毎週末観光が出来て充実してますね。(笑) それでは、納沙布岬の無料駐車場を後にして帰路に付きます。 (つづく) |